血糖値だけでなく、ほかの検査も不可欠

空腹時血糖値検査がその時点での血糖の状態を調べるのに対し、過去1~2ヵ月の平均的な血糖の状態を調べるのがヘモグロビンA1c(HbA1c)の検査です。これは血液中のブドウ糖と血球のヘモグロビンが結合したもの(グリコへモブロビン)とヘモグロビン全体との比率を調べるものです。空腹時血糖値とともに、糖尿病の診断(6.5&以上で糖尿病と診断)や血糖コントロールの指標として重要な検査です。

また、現時点で血糖値がやや高いだけで、糖尿病ではなくても血圧のほか、コレステロール値、中性脂肪値、尿酸値、体格(肥満の有無)などをつかみ、自分の体の状態や傾向を知ってことはとても大切です。

家族や親戚に糖尿病患者がいる人は、とくに注意が必要です。医学的なメカニズムは明らかになっていませんが、糖尿病には遺伝的な要素が影響していることは間違いないからです。

そのためにも年に1度の健康診断は必ず受けるように心がけたいものです。職場の健康診断が受けられない人は、自治体が実施している健康診断を定期的に利用するようにしましょう。検査結果が出たら医師のアドバイスを聞き、今後の生活に生かすようにしましょう。

■糖尿病に関する症状、合併症などを調べる検査(※数字は基準値)

●血液検査
・空腹時血糖値 65~110mg/dl
・ヘモグロビンA1c(HbA1c) 4.3~5.8%
・ブドウ糖負荷試験(75g0GTT)2時間値 140mg/dl未満

●血糖脂質を調べる検査
・総コレステロール 120~220mg/dl
・LDLコレステロール 70~140mg/dl
・HDLコレステロール 男性:40~70mg/dl、女性:40~75mg/dl
・中性脂肪(トリグリセライド)30~150mg/dl

●腎機能検査
・尿素窒素(BUN) 8~20mg/dl
・クレアチニン 男性:0.6~1.0mg/dl、女性:0.5~0.8mg/dl
・尿酸値 男性:3.5~7.5mg/dl、女性:2.5~6.0mg/dl

●体格(肥満の有無)
・BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 18.5~25
・ウエスト周囲径(へそ周囲径:腹囲) 男性:85cm≧、女性:90cm≧
・微量アルブミン(尿検査) 0~30mg/dlクレアチン